はじめに
この文書は宇宙庭園上での活動の指標となるものです。 宇宙庭園を利用する上でコミュニティガイドラインを念頭に置くようにしてください。
このコミュニティガイドラインを尊重することは利用規約の一部でもあります。
コミュニティガイドラインが利用規約と分離して書かれているのは、利用規約は「しなければならないこと」および「禁止されていること」が書かれていることにあります。 コミュニティガイドラインはあくまでも、利用上心がけて欲しい内容であり、利用規約において「尊重すること」を求められているのであり、コミュニティガイドラインからの逸脱が即座に規約違反となるわけではありません。
コミュニティガイドラインは利用者に制限を課すためではなく、共通認識を持つことで良い場にするために存在しています。 コミュニティガイドラインを活かして場を作るのはユーザーのみなさんです。 ユーザーみんなで宇宙庭園を良いものにしていきましょう。
コミュニティガイドライン
場の主旨
宇宙庭園は「言葉によるコミュニケーションスペース」です。
一般的にTwitter型のSNSはイラストレーションのウケがよく、ローカルタイムラインはイラストのリピートで溢れやすいほか、リピートの効力が非常に強いために「バズる」発言ばかりを目にする事態になりがちです。
宇宙庭園はこれによって喪失される「コミュニケーション」をフィーチャーしています。
宇宙庭園はテキスト投稿とコミュニケーションにアドバンテージを与えます。 言葉によるやりとりを生じるのは良いことであるとみなします。 よりカジュアルなアプローチとしてリアクションも好ましいと言えるでしょう。
言葉を大切に。コミュニケーションを大切に。 それができる場所としての宇宙庭園です。
宇宙庭園はテキストにアドバンテージを与えるためのシステム的制約として、投稿可能な画像サイズを80kBに制限しています。
比率の制約
- 画像投稿は連続する投稿の3/10を超えないようにしてください
- 画像投稿は連続する投稿の5/30を超えないようにしてください
- publicに対するリピート1は連続する投稿の3/7を超えないようにしてください
- publicに対するリピートは連続する投稿の5/21を超えないようにしてください
- 非publicに対するリピートは連続する投稿の5/7を超えないようにしてください
- 非publicに対するリピートは連続する投稿の12/21を超えないようにしてください
これは目安であり、これを超えることが直ちに規約違反になるわけではありません。文脈にもよります。 最も重要なのは、双方向性を尊重することです。
画像投稿をリピートした場合、画像投稿とリピートの両方に該当しますが、画像投稿に(テキストで)引用した場合はどちらにも該当しないことに注意してください。
また、画像投稿については「リンクなどで画像を参照するもの」を含みます。
言及しての発言など、自身の発言を含まないURLシェアや引用は、リピートと同じ扱いとなります。2
CW
センシティブな内容3に関してはCWを使わなくてはいけません。
また、その他にも強く不快な思いをする人が少なくないのではないかと思うような内容は積極的にCWをつけるようにしてください。
CWをする際は見出しにCWをする理由を明示しなくてはいけません。
例えば性的な話題であるからCWにしたのであれば、見出しにはそれが性的な話題であることを明示しなくてはいけません。4
CW / NSFW リアクション
カスタム絵文字にCWとNSFWの絵文字があります。 これを使って「CW、あるいはNSFWにすべきだと感じた」ということを表明することができます。
ただし、これは個人的な感想の表明に過ぎないことに注意をしてください。 これをつけられた人は、そのように感じた人がいるということを受け止めるべきですが、これをつけられたからCW、あるいはNSFWにしなければならないという意味ではありません。
また、これらの絵文字を言論封殺に使用することのないようにしてください――CW/NSFWは、発言する人/受け止める人双方の思いやりが必要です。
可視性
前提として、可視性は
public > unlisted > followers > direct
であるとみなされます。
連合を対象にした制限でない限り、localはpublicと同じです。
可視性は、規約によってpublicへの投稿が制限されるものがあります。 これは、publicの投稿は「みんなへの」投稿であることが理由です。 public投稿をするとき、public timelineを見て行うように求めているわけではありません。 ただ、「その場にいるみんなが目にする」ことを認識してください、ということです。
別の言い方をすると、宇宙庭園はフォロワーで構成されるコミュニティと、宇宙庭園のコミュニティのふたつを持つことを意識しています。 例えば商業的な宣伝はpublicのほうが効果を期待できるでしょう。 しかし、見たいと思うかどうかに関わらずすべての人に広告を見せるという行為はスパムです。 Twiiterを例に考えても、そのようなことはフォロワーに対して行うべきです。
また一方で、宇宙庭園はunlistedで投稿することを推奨しているわけではありません。 publicで投稿すると、repeat/boost/renoteされたときに拡散先のインスタンスでpublicになり、unlisetdとは効果が違ってきます。 また、unlistedの投稿を引用するとき、Misskey/Akkomaともにunlisetd (home)以下の可視性に制限されるため、やりとりが広がっていかないという問題があったりします。 つまり、内容的に支障がない限りpublicに投稿することは何も問題がないわけです。
利用規約では「CWかつunlisted以下」でなければならないと定められた「特定のセンシティブコンテンツ」というものがあります。 そして、CWの節にある通り、「センシティブだと考えられる内容はCWしましょう」という規範が別にあります。
同じように、「公共の話題として適さないものはpublic投稿を避けましょう」というのも同様の規範です。
使い分けが難しく感じられるかもしれませんが、内容や話題のセンシティビティの問題ではなく、発言自体の公共性の問題であると考えられます。 これは、Akkomaでは一般的に(デフォルトでは)返信もタイムラインに掲載されるという事情もあります。
例えば、馴れ合いによるリプライ合戦や、リプライや参照による強い議論は、話題として隠されるべきものではありませんが、公共に見せるのも微妙なものですから、unlistedにしたほうが良いと言えます。
また、強くネガティブな内容や、平穏を欠いた世の中のトピックスについてなどはCWすべき理由とも重なるため、CW + Unlistedが適切と言えます。
管理者、またはモデレーターから見て不適切と考えられる内容は、管理者またはモデレーターによってUnlistedに変更され、注意される場合があります。 ただし、これ自体が違反とみなされるわけではなく、コミュニティガイドラインの尊重という意味でも、CW以上に曖昧であるため、可視性の注意は通常、重大な問題ではないとみなされます。5
参照
参照はTwitterでは「引用リツイート」, Misskeyでは「引用」と呼ばれている機能です。 Akkomaでは「参照」と言います。
言葉は少し違いますが、意味は同じです。つまり、引用元の内容を踏まえて自身の言葉で発信することです。
SNSにおける引用の意義はつまり、その人が言及している内容のコンテキストを明瞭にすることです。 これにより、あなたのすべての発言と、あなたが見たものを追っていないあなたのフォロワーに、わかりやすく伝えることができます。
参照・引用とはあくまでもそれを踏まえて発言するものであり、引用元へのメッセージに使うものではありません。 Akkomaにおけるpublicなpostでの引用は「みんなに向かって」話すことを意味します。まず、この原則を頭に置いてください。
Twitterにおける引用はあくまでも引用の意味を持ちます。 Mastodonはそれを踏まえた上で、「他の人の発言を聴衆に向かって話すのではなく、その人と対話すべき」という考えから引用機能がありません。 そして、Pleroma/Akkomaでは参照するとデフォルトで参照元に対するメンションが入ります。
このことには注意が必要です。 メンションはつまり、メンションをつけた相手に向かって呼びかけていることになります。 つまり、この状態のまま発言することは、参照元の相手に向かって言っている言葉をみんなにも聴かせているという状態になります。
あなたがもし、参照元に向かって話しているのではなく、単純にコンテキストを踏まえて自分の言葉を発信したいのであれば、参照を行うときに自動で入るメンションを削除するようにしてください。
ただし、引用したことを相手に伝えたい場合、相手がリモートユーザーである場合は当該インスタンスが引用した投稿を取得しない限り、相手に伝わりません。その場合はメンションを残してください。
性的な投稿
説明
性的な内容に対しては利用規約によって以下の2つの項目で制限されています。
- 性的なコンテンツを掲載、または同様のコンテンツに誘導すること
- センシティブなコンテンツをpublicへsubmitする、またはCWを使用せずにsubmitすること
つまり、これは以下の2通りに分かれることを意味します
- どんな方法であれ、宇宙庭園上で見える状態にした時点でアウト
- unlisted/follower/directで、かつCWであればOK
この2つは制限が違うだけでなく、主旨が違います。 センシティブなコンテンツを隠すように求めているのは、オーディエンスに(不要な)不快な思いをさせない配慮を求めているということです。 対して、性的なコンテンツを制限しているのは、宇宙庭園を性的なコンテンツを提供、あるいは誘導する場として利用することを禁じているというものです。
この主旨からも明らかなように、その線引きは「性的コンテンツであるか否か」です。 例えば、性的に見えるイラストレーション、アダルトゲーム、アダルトビデオ、官能小説などは「性的なコンテンツ」です。 一方、これら作品や、その出演者に言及することや、シモネタなどは「性的なコンテンツ」ではありません。
対象が「性的なコンテンツ」である場合、もちろんそれ自体を投稿することは違反になりますし、それらコンテンツへのリンクを掲載することも同様です。参照もリンクの掲載となり、それらのコンテンツを参照する投稿も違反になります。 この項目は参照はルートまで遡ることになっているため、性的なコンテンツである投稿を参照している投稿を参照する投稿をしても違反になります。
「性的なコンテンツの紹介」も違反になります。 つまり、リンクを掲載していなくても、作品名をつけたプロモーション行為などは禁止されているという意味です。 これは、ファンとしての行為であっても同様です。
これは単なるテキストであれば免じられるというものではないことに注意してください。 「読み物=コンテンツ」としての性的なテキストであれば違反になります。 また、単なるシモネタに過ぎないからといって、他の人へ送りつけるシモネタは迷惑行為にあたる可能性があるためご注意ください。
また、性的コンテンツでなくても性的な内容にふれる場合は非publicでCWする必要があることに気をつけてください。
性的なコンテンツとなる例
- 性的な要素を含むイラストレーションや写真
- アダルトゲームやアダルトビデオ、アダルトサイトへのリンク
- アダルトゲームの一般移植作へのリンク
- 性的な体験談や官能小説など「性的な読み物」
- これらの作品の紹介
性的なコンテンツとならない例
- アダルトゲームの(性的な要素のない)画面キャプチャの掲載
- アダルトゲームやアダルトビデオに出演している人物への言及
- アダルトゲームやアダルトビデオの性的な要素ではない部分への言及
- 性に関わる物事への言及
- 読み物としてはではないシモネタ
商業的利用
宇宙庭園の商的ノートについては厳格に制限されています。 制限の内容は「直接的・間接的を問わず、商業性のある内容はpublicにsubmitしてはいけない」です。
このルールが厳格に適用されるため、例えば次のようなものが「ありがちな違反例」となります。
- 広告のついているYouTube動画をシェアする
- 広告のついているウェブページ(ブログやニュース)をシェアする
- Amazonの商品ページをシェアする
- 商業性がある自己言及を行う
このような場合はunlistedかfollowerにする必要があります。
こうした行為は規約違反になりますが、この制限は弾力的に運用されます。 つまり、文脈を考慮し、偶発的に(つまり、それが違反になることを理解しているが、単に公開範囲設定を忘れたなどの理由で)違反したように見受けられる場合は問題としないような運用になっています。 しかし、これが厳密に適用されることを意識していないと違反をとられることになります。
なお、note内で(リンクなどを使わず)商品に言及することは問題はありませんが、商品を紹介する場合はpublicにしてはいけません。 しかし、リンクのないnoteはそれほど神経質になる必要はないでしょう。プロモーションを意識した発言でない限り、会話の中で商品に言及することがあるのは自然なことであるため、実際に違反をとられるケースは多くはないと考えられるからです。
複数アカウント
宇宙庭園は単一人格が複数のアカウントを利用することを認めています。 ただし、サブアカウントはメインアカウントへのリファレンスを持つ必要があります。
まず、単一人格が複数のアカウントを利用している場合、そのうちのひとつだけがメインアカウントであり、それ以外をサブアカウントと呼びます。 この場合、メインアカウントはサブアカウントについての言及を必要としませんが、サブアカウントはメインアカウントが何であるかをプロフィール上(主には追加情報上)に明記する必要があります。
これは、3つ以上のアカウントを運用する場合、サブアカウントに記載されるアカウントは特定のひとつでなければならないということを意味します。
また、これはメインアカウント、またはサブアカウントに他のサブアカウントの情報を記載することを制限するものではありません。 あくまでも、「サブアカウントにはメインアカウントを明示すること」が求められています。
配慮が必要な内容
以下のような内容は特筆すべき配慮が必要な内容となります。 各々の判断で、unlistedやfollowersとしてのsubmit、CWの利用、あるいはそもそもsubmitしないなど適切な措置を取るようにしてください。
他のインスタンスへの言及
宇宙庭園上で宇宙庭園との関連性があるインスタンス6以外の他のインスタンスに言及することは、トラブルの原因となる可能性があります。 文脈や内容にもよるため、一律に制限することはできませんが、特段の配慮が必要となるでしょう。
特に他のインスタンスや運営への批判などは深く注意してください。
自傷行為等
犯罪行為でないものに関しても、自傷行為など他のオーディエンスに対して精神的に強い影響を与える内容、あるいはそれらへの言及は運営上支障をきたすほか、多くの人の目に触れると影響が非常に拡大してしまうため、ご配慮ください。
また、ニュースなどのトピックスも同様に精神的な影響が強いものはご配慮ください。 それが犯罪行為である場合、規約においてCW + Unlistedが要求されますが、災害などの場合はその対象ではありません。 しかし、被害の大きい災害などへの言及は内容によってはオーディエンスに対して大きな動揺を引き起こします。
それらの話題を「慎重に取り扱う」ことが難しいのであれば、無条件にCW + Unlisetdにすることをおすすめします。 この項目の内容に関しては、CW + Unlistedの状態であれば常に許容されます。
ミーム
宇宙庭園はステラサーバー以外からは文化的にも独立したインスタンスです。
基本的に宇宙庭園は宇宙庭園外のミームを持ち込むことを歓迎しません。特に勢いが強いミームの持ち込みは文化的侵略となってしまいます。 しかし、ミームを一律に禁止することは文化的寛容に欠くものでもあります。
基準を簡単に言えば、特定文化圏から持ち込まれたことが明らかなミーム(例えば2ちゃんねる, ニコニコ動画, ネットゲーム, Misskey.io)で騒いだり悪ノリすることは、宇宙庭園として歓迎しません。 一方、ある年代に幅広く浸透した言葉や言い回しなどを制約するものではありません。
これも「自重してね」ということであって、明確な制約ではありません。 どちらかといえば品性やマナーに関する問題ですし、実際に問題になるかどうかは程度に強く依存します。
現実的な問題として、Fediverseにおける絵文字文化はMisskey.ioが広げた部分がかなり大きく、宇宙庭園もある程度そのことを尊重しています。 そのために、「偉業」や「知見」といった絵文字が採用されています。これは、「定着し浸透した文化」とみなせるという判断でもあります。 一方、よりミーム的な「にゃんぷっぷー」「ベイクドモチョチョ」などは採用されていません。
また、blobcatやparty parrotはミームであると言えますが、宇宙庭園として採用に問題がないと判断されているため、宇宙庭園に存在しています。
これらに明確な基準があるわけではありません。 基本的には個々の良識に委ねていますが、配慮はするようお願い致します。
本当にミームで悪ふざけするときはPublic/UnlistedではなくFollowersを利用してください。
リソースへの配慮
宇宙庭園の運営は持ち出しの限られたリソースの中で行われています。
必要以上に気にする必要はありませんが、配慮をお願いします。