利用規約細則: Botアカウント運用について

2024-04-24

概要

本規則はプログラムにより自動化されたアカウントである「Botアカウント」の運用について定めたものです。

本規則においてその運用の制限を提示しますが、それらの内容が意味するBotアカウント運用において守らなければならない原則は以下の通りです。

実際の規約適用は、これらの原則に照らした妥当性から判断されます。

Botアカウントの定義と設定

Botアカウントはプログラムによって自動化されたAPIアクセスを行うアカウントです。 こうした行為を行うアカウントはプロフィールの設定によってbotアカウントとしてマークしなければなりません。

Bot行為と通常のアクティビティを混ぜたアカウントを運用することは認められません。 ただし、プログラムによる自動化されたアクセスがユーザーによる不規則なトリガーによって稀にもたらされるものである場合は、通常アカウントにおいて行うことが認められます。 これは例えば予約投稿がそれに当たります。

しかし、その投稿が繰り返し行われるようなものである場合は「予約投稿」ではなく「自動投稿」であるとみなされ、Botアカウントでなければなりません。 また、リプライやメンションに自動的に応答したり、お気に入りをしたり、絵文字リアクションするような行為も通常アカウントでしてはなりません。

特殊な例外として、プログラムが可視のアクティビティを発生させない場合は、Botではないアカウントでのプログラム利用が認められるケースがあります。 これは、発信しないbotの利用を参照してください。

逆に、Botではないアカウントにbotアカウントのマークをつけることも禁止されます。

Botアカウントの義務

Botアカウントはプロフィールにおいてbotアカウントとしてマークしなければなりません。

Botアカウントはプロフィールの補足情報の欄に運用者アカウントを記載しなければなりません。 また、そこに記載される運用者アカウントは、宇宙庭園上のメインアカウントである必要があります。 このメインアカウントは存在しているだけでなく、実際にそのアカウントで活動しているものでなければなりません。

Botアカウントのノートはfollower以下の可視性に設定しなければなりません。

Botアカウントはフォロー解除された場合、速やかに当該アカウントへのフォローを解除し、アクティビティを発生させないようにしなければなりません。

Botアカウントは非常に高い頻度でAPIアクセスすることのないように配慮しなければなりません。 具体的な値は状況や運用方法によって異なりますが、「少なくとも5分」を念頭に置いてください。 これは5分おきに投稿しつづけるBotが許容されるという意味ではありません。

Botアカウントの禁止行為

Botアカウントはフォロワー以外に対して可視のアクティビティ(メンション, リプライ, お気に入り, リピート, 参照, 絵文字リアクション, フォロー)を発生させてはなりません。

Botアカウントはフォロワー以外のユーザー情報及び投稿を取得してはなりません。 また、フォロワー以外から送られたメンションまたはリプライを利用あるいは保存してはなりません。

Botアカウントはリピート及び参照をしてはなりません。

Botアカウントは可視性がFollowerの投稿にメンションをつけてはなりません。 ただし、Botアカウントに対して送られたメンションまたはリプライに対して可視性をFollowerとしてリプライを返すことは許容されます。

Botアカウントは自身に対するメンションまたはリプライでない投稿をトリガーとして、メンションまたはリプライを発生させてはいけません。

Botアカウントの投稿は、宇宙庭園外のユーザーに対してメンションをつけ、あるいはリプライを返してはいけません。

Botアカウントの投稿は、権利者または著者の許可なく外部にある内容を転載するものであってはなりません。

想定される運用

宇宙庭園において許容されるBotの典型的なケースは2つあります。

ひとつは通知用Botです。 宇宙庭園のユーザーが宇宙庭園のアカウントで通知を受け取るために自動化されたアカウントを用意することは、宇宙庭園利用の上での利便性向上という意味で認められています。 自分の投稿を保存するためのBotなども、その亜種と言えるでしょう。

もうひとつは自動化された発信アカウントです。 例えば災害情報のアカウントをBotとして提供した場合、Followerで投稿するようにすれば、それを見たいと考える人はそのBotアカウントをフォローすることで情報を獲得することができます。

逆に宇宙庭園が禁じている典型的なケースもいくつかあります。

まず、宇宙庭園でFediverse向けのプログラムをホストすることです。 宇宙庭園外のユーザーに対する利便性を提供するためのプログラムが送受信に使うアカウントとして宇宙庭園上のアカウントを使うことは、サーバー負荷の観点から許容できません。

334botのような多数のユーザーがそのbotに対するアクティビティを発生させるBotアカウント運用は、そのアカウントに対するアクティビティでタイムラインが埋まってしまうというユーザービリティの問題を生じるため許容されません。 対しておみくじbotも同じような問題がありますが、ユーザーと一対一の関係にある動作であればDirectで行えばそうしたアクティビティが他ユーザーに露出しないため、そのような使い方は許容されています。

Xの投稿を転載するようなBotは、権利上の問題を生じる可能性があるため許容されません。

オプトインしていないユーザーの情報や投稿を収集するbotは、プライバシー上の問題を生じる可能性があるため許容されません。

補足

botプログラムを制作する上で、ミスにより不適切な可視性が設定された投稿を行った場合に、それが直ちに違反として扱われるようなことはありません。

ただし、ミスに気づいた時点でできるだけ早く投稿を削除するようにしてください。

発信しないbotの利用

botプログラムがサブミット、お気に入り、リピート、絵文字リアクション、フォローなどの一切の発信行為を行わないものである場合、以下の利用に限ってBotではないアカウントを用いて行うことが認められます。

これにより、「メンションがあったらSlackで通知」「特定のワードを含む投稿がタイムラインに現れたらDiscordで通知」といった連携プログラムを動作させることが許容されます。

ただし、この場合もアクセス頻度はサーバー負荷に留意してください。